絵画法の「キミ子方式」で知られる松本キミ子さんが十日、多機能型事業所きずな(七ノ十八)を訪れ、利用者に絵画を教えた。

 同所では今月から外部講師を招いて書道や絵画を学ぶカリキュラムを導入している。前回はメゾン・ド・キミコ代表でキミ子さんの三男の松本泰平さんが指導したが、当日は東京在住のキミ子さんが来旭していたため、直接キミ子方式を指導することとなった。

 この日は、黒い紙にモヤシを写生した。キミ子方式では赤、青、黄、白の四色の絵の具を混ぜて色を作る。モヤシの根の色はこの方法で作りやすく、またこの画法の特徴である「植物の成長の順に描く」という点でも描きやすいという。

 画用紙が余れば切る、足りなければ足すのもキミ子方式の特徴。利用者たちは、描き上げた絵の余白を切ってハガキ大にし、最後に名前をサインして仕上げた。

 キミ子さんは絵画教室の終了後、「皆さんとても上手で、ハンディキャップなどまったく感じさせなかった」と感想を話していた。