北海道盲学校文化体育活動発表会が六日(木)と七日の二日間、旭川盲学校(旭町二ノ十五)で開かれた。
北海道の盲学校児童生徒の文化・体育活動の充実や視覚障がい者教育への理解を深めるための大会で、今年で四十五回目の開催。
大会一日目は百㍍走や幅跳びなど体育競技十種目が行われた。二日目は点字を打つ速さを競う転写、聴写のほか珠算、弁論大会、交流会などが行われた。
「私の主張発表会」と題した弁論大会では、道内各地の中学部から十二人が参加し、盲学校での生活や、高校進学へ向けての思い、将来の夢などを発表した。旭川盲学校中学部二年生の阿部良紀君(13)は、「自立したい」と題し「毎日、遠い学校まで送り迎えをしている父親に感謝とともに申し訳なさを感じています。自立して、安心させられるように、少しずつ努力しています」と語った。
その後、審査員のNHK旭川放送局の杉山尚放送部長、教育大学付属旭川小学校の矢野敏文校長による審査が行われ、優秀賞には札幌盲学校中学部三年生の幅岸沙也佳さん、努力賞には函館の三年生道上元希さん、旭川一年の古家未夢(みゆ)さん、帯広一年の佐々木美紅(みく)さんの三人が選ばれた。
審査員の二人からは「それぞれしっかりと内容をまとめており、自分の考えをはっきりと述べていました」と総評があった。