劇団「海流座」が二十三日(火)に旭川市民文化会館で公演する「二十二夜待ち」(木下順二作)の舞台に村人役として出演する旭川在住の人たちが九月二十日、勤労者福祉会館で練習をした。

 海流座は公演する各地で地元の人たちに村人役として出演を呼びかけている。今回の旭川公演では、高校生から七十歳代まで、男女九人が参加することになった。

 九月十二日に顔合わせとレクチャーが行われており、今回が二回目の練習。七人が参加して、配役を入れ替えながら脚本の読み合わせをした。

 村人役は、約四十分の上演時間のうち、前半の十八分間に出演し、宴会のシーンを演ずる。参加者の一人で、旭川工高演劇部顧問(社会科教諭)の三原一仁さん(57)がこの日の指導役を務めた。「もっと酔っ払った、盛り上がった雰囲気を出して」などアドバイスした。三原さんは「生活の中ではごく自然に行っている仲間内の宴会を、芝居で表現するところに難しさを感じます」と話していた。

 三原さん以外のメンバーで過去に演劇に携わっていたのは、保育士の時田雄貴さん(29)だけだ。昨年まで劇団ひまわりの旭川スタジオや、富良野の演劇工房に所属していた。「演劇から離れた立場で、再びプロの劇団と同じ舞台に立てるのは楽しみ。芝居を肌で感じつつ、自分自身楽しみながら演技ができれば」と意気込んでいる。

 当日は菊池寛の「父帰る」とあわせ、①午後一時半②六時半の二回上演する。観劇料は前売り三千円(当日三千五百円)、高校生以下は前売り千円(同千五百円)。チケットは市民文化会館と大雪クリスタルホールの売店、旭川市民劇場、旭川青年大学、旭川子ども劇場、こども冨貴堂などで取り扱っている。