三浦綾子記念文学館(神楽七ノ八見本林)で一月十三日(日)から、陶芸家・工藤和彦さんの個展が始まります。
工藤さんは一九七〇年(昭和四十五年)神奈川県生まれ。高校卒業後、信楽で修行し、九三年(平成五年)に剣淵町に移住。地元の粘土を使った黄色味のある焼き肌の「黄粉引」で知られる作家です。あさひかわ新聞で「アールブリュットな日々」を毎月第二週に連載しています。
北海道に来て二十年目の工藤さんですが、剣淵町に移住後、初めて読んだ本が「塩狩峠」だったそうです。工藤さんは「三浦綾子さんの作品には生活に根ざしたものが多いと感じています。それで今回は暮らしの安心を感じさせるような器を、なるべく数多く展示したいと思っています」と話しています。会場内での販売はありません。
また初日の午前十時からは、ハープ奏者の池田千鶴子さんによるオープニングコンサートが開かれます。
三十一日(木)まで(月曜休館)。午前九時~午後五時。三浦綾子記念文学館の入館料(五百円)が必要です。問い合わせは同文学館(TEL69―2626)へ。