「下村保太郎展」が旭川文学資料館(常磐公園、常磐館内)で開催中です。
詩人・下村保太郎(一九〇九~一九八五)は、戦後間もない一九四七年(昭和二十二年)に詩誌「情緒」を創刊。詩集に「風の歌」「錘」など、歌集に「七面鳥」「木版歌集」、エッセー集に「北窓灯語」などの著書があります。六二年(昭和三十七年)には旭川市文化奨励賞を、八〇年(同五十五年)には旭川市文化賞を受賞しています。
今展では、氏が自らの半生を記した著書「贋作自画像」をもとに制作したパネルを中心に、詩集や著書、直筆原稿、版画、写真などを展示しています。営んだ喫茶店「ちろる」の様々なデザインのマッチなど、今は貴重な品々も見られます。
また十三日(土)午後一時半から、氏をよく知る文筆家の東延江さんと、子息の下村朔朗さんによる対談が行われます。八月二十四日(土)午後一時半からは、旭川文学資料友の会による朗読会が行われる予定です。
九月十四日(土)まで。無料。午前十時~午後四時。日・月曜と祝日休館。問い合わせは旭川文学資料館(TEL22―3310)へ。