太平洋戦争の戦時下、東川町では中国や朝鮮から強制連行された人たちが大規模な工事に従事させられました。江卸(えおろし)発電所の建設に約八百人、東川遊水池工事には千百七十人余りが動員されたことが分かっています。
過酷な労働と劣悪な環境の中で少なくない人たちが命を落としましたが、その数は未だに明確ではありません。しかし、これまでの調査で、現在の忠別ダム付近に数体の亡骸が埋められたとの証言があります。また、東神楽町の聞名寺には二体の遺骨が安置されています。
「遺骨発掘ワークショップ」が今月十八日から二十一日まで、東川町を中心に開催されます。
一九九七年に朱鞠内湖のダム・鉄道建設で犠牲になった日本人・朝鮮人の遺骨発掘に始まったワークショップは、その後、猿払村・飛行場建設、芦別市の旧三井炭鉱でもおこなわれ、日本、韓国、中国などから三千人以上が参加しています。
十八日午後二時から、東川公民館で開会式。十九日と二十日に発掘作業をおこないます。四日間のワークショップには、韓国の僧侶や歌手、沖縄戦犠牲者遺骨発掘のメンバーらも集い、国際シンポジウムや犠牲者追悼会、追悼コンサートなども開かれます。
参加費は、一般一万五千円、大学生以下は五千円です。詳しい問い合わせは、事務局の塚田さん(090―7519―9354)まで。