永山7ノ4・℡73-7776

 永山のせせらぎ通り、住民センターの近くにプレゼント箱のような建物があります。店名の「プティ・ボヌール」はフランス語で「小さな幸せ」という意味だそうです。

 真っ赤な扉を開けて目につくのは色とりどりのモンブランが並んだショーケース。函館のチョコレート専門店で修行した藤岡裕則さん(36)が、今年七月にオープンしました。

 「すごい勢いで売れてます」という「半熟スフレ(三百十五円)」をいただきました。おっ、口に入れると香ばしいチーズの香り。表面はサクッ、中はふわり、あっという間に口の中で溶けてしまいました。

 シュークリーム(百五十円)は、タマゴの甘みとコクのある優しい味。「粉は使わずに、卵だけで固めてるのでくどくないんです」と藤岡さん。

 九月末まで、人気投票をしてもらう「総選挙」を実施中のモンブラン(各三百五十円)はイチゴ、サツマイモ、カボチャ、和栗、紅茶、ショコラ、抹茶の七種類。

 今の季節にピッタリの「和栗」は熊本県阿蘇市の栗を使用。う~ん、とても滑らかな舌触り。秋らしい栗の香りが広がります。生クリームもたっぷりです。

 「カボチャ」は道南の森町の有機栽培の栗カボチャを使っています。「サツマイモ」は焼きイモ風味のホクホクとした味で、底にゴロリと入ったサツマイモのシャキシャキとした食感がたまりません。ベルギー産チョコレートを使った「ショコラ」はさすがは元チョコレート職人の技。ほろ苦さと生クリームが調和して絶妙な味わいです。

 オーダーケーキは前日までの予約でシャンメリーをプレゼント。「お客さんが嬉しいことはどんどんやっていきたいですね。店名通り、お菓子で小さな幸せを届けたいです」と笑顔の藤岡さん。その優しさが味に出ていますね。

 営業時間は午前十時から午後七時半まで。不定休。

(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 永山に新しくできたケーキ屋さん。赤い扉がインパクトあります。外から見ると作ってる所が見えます。そんなオーナーの姿勢が気に入りました!

 まずはシュークリーム。生クリームとカスタードを混ぜたクリームは卵のおいしい香りがします。皮はコリコリしてバランスがとてもいいの。

 モンブランの総選挙、ショーケースの中の色とりどりのモンブランが見事ですよ。私も投票に行こうかな。

 また一軒、お気に入りのケーキ屋さんができました。