路線バスの廃止にともなう米飯地区と東旭川中心街とを結ぶ「乗合タクシー」が一日、スタートした。その出発式が関係者約七十人が出席して、JA東旭川米飯支所向いの空き地で開かれた。

 雨の中でおこなわれた式で、道運輸局旭川運輸支局の滝沢敦支局長が「地域には生活の交通手段がないところが多くあります。三カ月の試験期間を経て実施される、この乗合タクシーを好事例として、各地に紹介していきたいし、みなさんの力で大切に育てていっていただきたい」と挨拶。

 乗合タクシーを運行する旭川中央ハイヤーの柏葉健一社長は「一日往復八便、ジャンボタクシーを基本に運行します。十月中旬からはユニバーサルデザインの車も走らせます。みなさんに大いに利用していただきたい」と地域住民の利用を呼びかけた。

 運転を担当する両瀬清一さんは「地域の足として、安全運転で業務に精励します」と話した。

 出発式に出席した同地区の旭川第一小学校の八人の子どもたちは「これで遠足も行けるね」と喜んでいた。

 同タクシーは予約制で、予約締切は前日の午後七時まで。自宅まで送迎し、東旭川町中心街の数カ所で乗り降りする。東桜岡・豊田・米原・瑞穂地区も経路となっており、そのどこでも乗降できる。乗車料金は三百円から五百円。

 電話での予約は(℡37―7171)へ。ホームページ(www.chuuo-hire.com)からも予約できる。