獣医師で写真家、エッセイストの竹田津実さんのおはなし会が十一月二十一日(木)午後六時半から、まちなかぶんか小屋(七ノ七買物公園)で開かれます。

 竹田津さんの最新刊「キタキツネの十二か月」が先月、福音館書店から出版されました。映画「キタキツネ物語」(一九七八年)で企画・動物監督、著書「子ぎつねヘレンがのこしたもの」(偕成社)や「野生からの伝言」(集英社)など、半世紀にわたってキツネと付き合い続けてきた竹田津さんは、この新刊を「キタキツネの卒論だ」と語っているそうです。

 竹田津さんは一九三七年(昭和十二年)、大分県生まれ。斜里郡小清水町の家畜診療所に獣医師として勤務しながら、キタキツネなどの野生動物の観察と撮影を始め、自宅では負傷した哺乳類や鳥類の野生動物の保護及び治療、リハビリを行う活動を続けました。二〇〇四年(平成十六年)、東川町に住まいを移しています。

 おはなし会では、スライドを上映しながらキツネとの様々なエピソードを披露します。知る人ぞ知る語りの名人。間違いなく、写真やエッセイと同じくらい上質で、面白い話が聞けます。