小熊秀雄を「しゃべり捲くれ」講座が二十二日(水)午後六時半から、ときわ市民ホールで開かれます。旭川市ゆかりの詩人、小熊の名を冠した現代詩の公募賞を運営する市民実行委員会(橋爪弘敬会長)の主催。小熊の研究者らを講師に、定期的に開催しています。
「しゃべり捲くれ」は小熊の代表的な作品のタイトル。二十三回目の講師は吉木俊司さん。「小熊秀雄が聴いたジャズ~レオ・ハッターとは何ものか?」と題して話します。
吉木さんは一九五一年(昭和二十六年)、兵庫県生まれ。都立両国高、北海道大文学部卒。一九七五年、全国紙の記者となり、旭川支局長、北海道支社編集部次長などを務めました。退職後は旭川で暮らし、フリーライター。市民実行委員会の運営委員でもあります。現在、あさひかわ新聞に「キューバ酒・音楽紀行」を連載してます。
小熊の全詩作品の中で唯一、「泥酔歌」という詩に「ジャズ」という言葉が使われています。欧米文化が排斥され、戦争にまっしぐらに突き進む一九三九年という暗い時代に、小熊が聴いたジャズはいったいだれの、どのような曲だったのか。吉木さんは「探し求めた歌と演奏を聴いていただきながら、その時代を振り返りたいと思います」と話しています。
参加費は、五百円(会員は三百円)。テキストとして、実行委員会刊行の「小熊秀雄詩撰 星の光のように」を使います。こども冨貴堂(七条買物講演)か、会場でも販売します。
問い合わせは、事務局の高田さん(℡61―2731)へ。