絵本作家・あべ弘士さんのお話会「地球は動物でいっぱいだ」が二十一日(日)午後一時半から、旭川市中央図書館(市内常磐公園)の視聴覚室で開かれます。図書館の開館二十周年を祝う市民の会(北川武子代表)と同館(高橋秀彦館長)の共催です。

 同館は、一九九四年(平成六年)十月一日にオープンしました。一九七〇年代から、市民が「私たちの図書館を」と行政に働きかけ、地道な運動を続けて、待ち望んだ末の開館だったのです。

 その二十周年を祝う事業の一つとして企画したのが、旭川に住み、日本中で活躍する絵本作家、あべ弘士さんの「お話会」です。

 あべさんは、一九四八年(昭和二十三年)、旭川生まれ。旭山動物園で二十五年間、飼育係を務めました。「ゴリラにっき」(小学館)、「あらしのよるに」シリーズ(講談社)などベストセラーがたくさんあります。あさひかわ新聞には毎月第一週号に「新・どうぶつえん物語」を連載してくれています。

 お話会は、図書館で読み聞かせのボランティア活動を続けているグループの四人による、あべさんの絵本、「ライオンのながいいちにち」(二〇〇四・佼成出版社)、「ひるねのね」(二〇一一・ポプラ社)、「ふたごのしろくま」(二〇一二・講談社)、「ぼくみつけたよ」(二〇一四・ビリケン出版社)の読み聞かせで始ります。

 そして、アフリカや北極海や南アメリカや…、世界中を旅しているあべさんが、そこで出会った動物たちの話をします。最後は、みんなで動物の絵を描くワークショップのような時間があるかも。

 北川代表は「子どもも、大人も楽しい時間を過ごせるお話会です。一緒に図書館の二十周年をお祝いしましょう」と呼びかけています。

 また、中央図書館二階では十七日から、あべさんの絵本「どうぶつさいばん ライオンのしごと」(二〇〇四年・偕成社)の原画展も始まります。十月十九日まで。