「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が二十八日(火)午後六時半から、市民文化会館(七ノ九)小ホールで開かれます。実行委員会(伊藤豪彦・共同代表ら四人)の主催です。

 道北の地で人生を終えた原爆被爆者をしのび、追悼する会として、被爆者の人たちとともに続けて来た集いは今年で二十九回目になります。

 今回は「次世代へヒロシマの伝承を」と題して、広島平和文化センター被爆体験証言者の細川浩史さんが講演します。

 細川さんは一九二八年(昭和三年)、広島市生まれ。十七歳の時、爆心地から一・三㌔㍍の地点で被爆しました。戦後、「原爆のことは記憶から消し去りたいと思っていた」という細川さんは、長年平和記念資料館でボランティアガイドを務め、現在は「被爆体験伝承者養成プロジェクト」のメンバーとして次世代への伝承に取り組んでいます。そのきっかけは、原爆で亡くなった十三歳の妹の日記がNHKに取り上げられ、ドキュメンタリー「夏服の少女たち」として放送されたことでした。その反響は大きく、一九九六年には「広島第一県女一年六組 森脇瑤子の日記」として出版され、日本とオーストラリアの教科書にも採用されています。

 参加は無料です。同日午後三時から、会場ロビーでパネルと資料を展示します。

 実行委員会では集いを手伝うスタッフを募集しています。問い合わせは、打本さん(TEL87―2080、FAX87―2658)へ。