旭川市と中国・ハルビン市の友好都市提携二十周年を記念する式典が一日、旭川グランドホテルで行われた。
両市は九五年(平成七年)に友好都市提携の覚書を交換。公式代表団による相互訪問のほか、旭川市長を団長とする市民訪問団がハルビン市を訪ねる民間交流「友好訪中の翼」には、過去十回で延べ千百七十四人が参加するなどして、友好交流を重ねてきた。
式典では、二十周年を記念して合意書が取り交わされた。二〇二〇年度までの五年間、両市の青少年を隔年で相互に派遣することなどが盛り込まれている。
合意書の交換後、記念品の交換が行われた。旭川市からは、市内のガラス工芸作家・菅井淳介さん(淳工房代表)が北海道の連なる峰をモチーフに制作した作品を贈った。ハルビン市からは、中国の東北地方を代表する動物である虎の絵が描かれた壺が贈られた。
式典終了後に行われた宴席では、津軽三味線の家元菅野孝山さん、二代目菅野孝山さん、菅野優斗さんが親子三代で演奏してハルビン市代表団を歓迎、宴を盛り上げた。
今後の二十周年記念事業として、ハルビン市の有名飲食店「東方餃子王」の料理人四人が「食べマルシェ」の期間に合わせて来旭し、二十一日(月)から二十三日(水)まで、旭川西武B館前の屋台で水餃子などを販売する。
また青少年スポーツ交流事業として、十月にハルビン市の卓球少年団(七~十一歳の八人)が来旭し、試合やホームステイを通じて友情を育む。試合は十月十日(土)、十一日(日)に旭川市総合体育館で行われる。このほか同月にハルビン市から医療観光のため四人が来旭することになっている。