市は、二〇一六年度の予算に「買物公園キャノピー整備費」として、約四億四千万円を計上している。ところが西武百貨店が八日、九月末での閉店を発表したことから、現在開催中の市議会で、「宮下通を横断するキャノピーは不要」という声が噴出している。市は「慎重に検討する」と答えるだけだ。

(佐久間和久記者)

横断キャノピー2つの案を提出

 雨や雪よけとなる天蓋(てんがい)付き歩行空間・キャノピーの建設は今年度からスタートし、三カ年で約九億七千万円をかけ、駅前広場バスターミナルから一条通まで、買物公園の両側に設置する計画だ。
今年度は、駅前広場の宮下通に面した一部と西武百貨店前に設置された。一六年度は、駅前広場の宮下通に面した残り部分と、宮下通の横断歩道と西武百貨店の反対側に設置する計画だ。

 市議会で「建設不要」の声が出ている、宮下通横断歩道に設置するキャノピーの建設費は約三億一千万円で、一六年度に計上した予算の七〇%を占める。

 キャノピー設計を担当する市都市建築部は、横断歩道のキャノピーについて、①高さ約六・五㍍、屋根の幅約四・五㍍のものを、横断歩道の両側に設置する、②横断歩道全体を覆う、高さ約十㍍、屋根の幅約二十㍍のもの、の二案を議会に提出した。

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