旭川市は、作家の故・井上靖(一九〇七―一九九一)の業績と遺志を後世に伝えることを目的に設立され、記念文化賞の授与などの事業を行っている「井上靖記念文化財団」(東京)の運営を担うことを決めた。財団理事らの高齢化で運営が難しくなってきたため、一年ほど前、井上靖記念館を置く旭川市に委ねたいとの依頼があった。両者で協議を重ね、三月の理事会で運営の委譲を了承、六月の評議会を経て、正式に決定する。運営を担当することになる市教育委員会は、今後、実行委員会を作り、これまで財団が行ってきた事業を継続していく予定だ。井上は軍医の父親が赴任した、当時の旭川町で生まれている。

(佐久間和久記者)

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