映画「妻への家路」(二〇一四年)の上映会が七月二十四日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館)で行われます。旭川映画村の第百二回例会としての上映です。

 同作はチャン・イーモウ監督による中国映画です。――一九七七年、文化大革命が終結し、二十年ぶりに解放された男。再会した妻は、あまりに長い年月の心労で、男の記憶だけを失っていた。男は他人として向かいの家に住み、娘の助けを借りながら、妻の記憶を呼び起こそうと努める。収容所で書き溜めた何百通の手紙を読み聞かせ、帰らぬ夫を駅に迎えに行く妻に寄り添う。夫の隣で、ひたすら夫の帰りを待ち続ける妻。果たして妻の記憶が戻る日は来るのか――。高倉健主演の「単騎、千里を走る。」などの傑作で知られる監督チャン・イーモウが、文革に引き裂かれた二十年の夫婦愛を描く、切ない物語です。

 上映は①午前十一時②午後一時半③四時。前売りチケットは一般千二百円(当日千五百円)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ(シーナ、ルミネ東光)、あさひかわ新聞で取り扱っています。高校生以下は当日券のみ(千円)です。

 問い合わせは旭川映画村(TEL23―3623)へ。