「地雷被害者へバリアフリートイレを」プロジェクトをアピール

22~24日 デザインギャラリーで

 カンボジアの孤児院で暮らす子どもたちが描いた絵の展示会「みんなピカソやね」が二十二日(金)から二十四日(日)までの三日間、旭川デザインギャラリー(宮下通十一、蔵囲夢内)で開かれます。兵庫県尼崎市の女性でつくるNPОリズムネットワーク(上井滋子代表)の主催です。

 同NPОは、カンボジアで地雷によって足などに障害を負った被害者のために、バリアフリーの洋式トイレを贈る運動に取り組んでいます。被害者が楽にトイレを利用できるようになるだけでなく、現地の雇用創出の役割も果たしているということです。

 そうした活動の中で出会ったのが、シェムリアップにあるスナーダイ・クマエ孤児院の子どもたちです。孤児院を運営する日本人女性メアス・博子さんは、テレビ番組「世界ナゼそこに日本人」などで幾度も取り上げられています。

 虐待から保護され、孤児院で暮らす子どもたちが描いた絵二百点を展示、施設の運営費にあてる目的で販売もします。メアス・博子さんも会場にいて、孤児院の運営について話すことになっています。

 また、トイレプロジェクトの一環として、「悪魔の兵器」と呼ばれる地雷の恐怖を味わってもらう「模擬地雷原」も設置して、地雷廃絶をアピールします。

 上井代表は、「十五年前、私たちの活動に理解を示す旭川の方の要請でイベントを開催して以来、私たちの会と旭川との縁が続いています。地雷という兵器がいかに恐ろしく、人々を苦しめているか、皆さんに知ってもらいたいと思います。一人の力は小さいけれど、集まれば大きな力になって社会を動かすことが出来ると信じています」と来場を呼び掛けています。

 三日間とも、午前十時から午後五時まで。入場無料。問い合わせは、上井さん(TEL090―2043―2872)へ。