小説家・三浦綾子が作詞した唯一の歌謡曲「ナナカマドの並木路」の、発表から五十周年を記念する鑑賞会が十一日、雪の美術館(市内南が丘三ノ一)で開かれた。創造と改革(小野寺康充会長)の主催。

 テレビドラマ「愛の自画像」の主題歌で、一九六六年(昭和四十一年)十一月にビクターレコードから発売された。歌ったのは旭川市出身の歌手・珊瑚宣俊(歌手名・一)さん。

 鑑賞会には珊瑚さんをはじめ、旭川市出身のソプラノ歌手・藤田京子さん、旭川東高音楽部、旭川藤女子高合唱部、旭川南高チア同好会が出演した。

 鑑賞会の開催にあたって、「広く市民に愛唱される歌に」との願いを込めて、旭川市在住の音楽家・黒川奈加子さんが混声四部合唱と女性三部合唱、クラシック用に編曲した。

 まず、東京から駆け付けた珊瑚さんが南高チア同好会のダンスをバックに情感たっぷりにオリジナル曲を歌った後、東高音楽部と藤女子高合唱部の女性徒が女声三部合唱で、東高音楽部が混声四部合唱で、美しいハーモニーを響かせた。

 続いて藤田さんが旭川出身のピアニスト・北川由美さんの伴奏でクラシック調で歌い、最後は約二百五十人の来場者が入場時に配布された楽譜を見ながら声をそろえて合唱した。

 コンサートの様子は、「FMりべーる」(八三・七メガヘルツ)で二十三日と三十日のいずれも午後六時から「特別番組ナナカマドの並木路」として放送される。