映画「モヒカン故郷に帰る」(二〇一六/日/百二十五分)の上映会が二十五日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行なわれます。市民有志でつくる映画鑑賞会「旭川映画村」の第百三回例会としての上映です。

 モヒカン頭の売れないミュージシャン・永吉(松田龍平)は、妊娠した恋人・由佳(前田敦子)との結婚の報告のため、東京から瀬戸内海の小さな島に七年ぶりに帰郷する。待ち構えていたのは矢沢永吉をこよなく愛する頑固親父・治(柄本明)と熱狂的な広島カープファンの母・春子(もたいまさこ)、たまたま帰省していた弟の浩二(千葉雄大)。家族揃ったかと思えば、始まったのは派手な親子ゲンカ。なんとか二人の結婚を祝う宴会を開いたその夜、父・治が倒れているのを永吉が発見する。検査結果は、末期ガン――。

 監督・脚本は「南極料理人」や「横道世之介」の沖田修一監督。「家族の死」と「新たな命」という重いテーマを、沖田監督独特のゆるやかな空気やコミカルな人物設定、クスリと笑えるディティールで描いた、笑って泣けるホームドラマです。旭川映画村が昨年夏に上映した、沖田監督の「滝を見にいく」が好評だったことから、今回の上映を決めたそうです。

 上映は①午前十時半②午後一時半③午後四時半の三回。前売りチケットは一般千二百円(当日千五百円)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ(シーナ、ルミネ東光)、あさひかわ新聞で取り扱っています。高校生以下は当日券のみ(千円)です。

 問い合わせは旭川映画村(TEL23―3623)へ。