映画「ヴィンセントが教えてくれたこと」の上映会が十二月十一日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行われます。旭川映画村の第百四回例会としての上映です。

 アルコールとギャンブルに溺れる独居老人のヴィンセント(ビル・マーレイ)は、両親の離婚が原因で隣に引っ越してきた小学生、オリバー(ジェイデン・リーベラー)の面倒を見ることになる。いじめられっ子のオリバーに対し、ヴィンセントは容赦なく毒舌を連発し、行きつけのバーや競馬のオッズの計算方法、いじめっ子の鼻のへし折り方など、一見ろくでもないことを教える。ヴィンセントを最悪の男だと思っていたオリバーだが、ある日、彼が介護施設へ行き、認知症の妻に愛おしげに接する様子を目にしてしまう。いつしか、ひねくれた老人と小学生の間には、奇妙な友情が生まれ――。

 独居老人、シングルマザーやいじめなど、日常に対峙する問題をもとに、たくましく生きる人々の姿を描いた笑いと涙の感動作です。はじめはたった四館しか上映していなかった映画ですが、評判は瞬く間に全米に広がり、興行収入四千四百万ドルを突破、ゴールデングローブ賞作品賞と主演男優賞にもノミネートされた異例の作品です。

 主演は、「ゴーストバスターズ」シリーズで主役の一人を演じたコメディ俳優、ビル・マーレイ。おなじみのコミカルな演技に加え、円熟味を増すキャラクターにも注目です。

 上映は、①午前十一時②午後一時半③同四時の三回。前売りチケットは一般千二百円(当日千五百円)。冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ(シーナ、ルミネ東光)、あさひかわ新聞で取り扱っています。高校生以下は当日券のみ(千円)です。

 問い合わせは旭川映画村(TEL23―3623)へ。