旭川市民劇場の十二月例会が十二月十三日(火)と十四日(水)、市公会堂で行なわれます。

 出し物は劇団文化座の「銀の滴 降る降る まわりに ―首里1945―」(杉浦久幸/作、黒岩亮/演出)。第二次世界大戦末期の沖縄・首里で、アイヌ民族や沖縄の人も含めて構成された日本の兵士たち。軍属として炊事兵となった、銃を持たない人間たちの沖縄戦の話です。

 この作品は劇団代表の佐々木愛が、沖縄戦の慰霊碑「南北之塔」を見つけたのをきっかけに作られました。塔の側面には「キムンウタリ」(アイヌ語で山の同胞の意味)と刻まれています。寒いところで生まれ育ったアイヌの人たちが、なぜ沖縄戦に投入されたのか。「そのことを解き明かしてみたい」そして「この作品を通して今の日本のあり様を改めて考えてみたい」というメッセージが込められた物語です。

 十三日は午後六時半、十四日は午後一時半の開演。上演時間は、二時間三十分(休憩十五分)です。

 市民劇場は、会員制の演劇鑑賞団体です。入会金二千円、毎月の会費は一般二千五百円、大学生千円、高校生以下五百円。年に六回の演劇を鑑賞します。

 入会の問い合わせは、三ノ八緑橋ビル一号館二階の事務局(TEL23―1655)まで。