イラストレーター三井ヤスシさんの個展「MITSUI+WORLD」が四日(木・祝)から七月三日(月)までブンカフェー(七ノ九、旭川市民文化会館一階)、八日(月)から六月三十日(金)まで和風旅館「扇松園」(高砂台三)のギャラリーで同時開催されます。

 三井さんは一九七六年(昭和五十一年)、山梨県生まれ。東野圭吾や江國香織らの著書の挿絵、装画を手掛けているほか、妻の中野葉子さんと共に「ミツイパブリッシング」を立ち上げ、TPPや原発などの社会問題をテーマにした著書も出版しています。

 これまでに描いてきた旧作をベースに、三井さんの心象風景を描いた「K市の風景」シリーズの新作を織り交ぜた約二十点を展示します。

 三井さんは「何気ない日常生活の中から着想を得て、思い描いたイメージを素直に形として表現していくうえで、様々なタッチの作品を描いてきました。自分のスタイルをひとつに絞らず、手描きやデジタル、それらの融合など、色々なチャレンジをすることにより、新たな表現方法が生まれます。言うなれば、やりたいことにチャレンジし続けるこの姿勢こそが三井ヤスシのスタイル。常に進化している世界を感じてもらいたいです」と話しています。

 入場無料。ポストカードやこれまでに刊行した書籍、絵本なども販売します。ブンカフェーの営業時間は午前十一時から午後五時まで、第二・第四月曜日定休。扇松園ギャラリーは午前十一時から午後九時まで。問い合わせは、三井さんのメール(hope@mitsui-creative.com)まで。