アイヌ文化フェスティバル2017が六月十日(土)午後一時から、名寄市文化センター(名寄市西十三南四)EN―RAYホールで開かれます。アイヌ文化振興・研究推進機構(アイヌ文化財団)の主催です。

 基調講演は、加藤博文さん(北大アイヌ・先住民研究センター教授)が「海とアイヌ文化:先住民考古学の視点から」と題して話します。

 アイヌ語の口承文芸「ハンチキキソクソキヤ―クサソテツが山にある訳―」を、平成二十八年度アイヌ語弁論大会の口承文芸部門で最優秀賞を受賞した関口真由来さんが語ります。

 アイヌの伝統的な楽器トンコリやムックリ(口琴)にギターやベースなどを加え、自然との共生をテーマにした曲を、アイヌの創作集団「アイヌアートプロジェクト」がアイヌ語と日本語で歌い、演奏します。

 また、札幌ウポポ保存会がアイヌの古式舞踊やムックリの演奏をします。この保存会は、札幌独自のアイヌ舞踊を伝承・保存しており、一九九四年に国の重要無形民族文化財保護団体の指定を受け、二〇〇九年にユネスコ無形文化遺産に登録されました。

 このほか、荒木繁さんの木彫実演、貝澤竹子さんの刺繍実演などがあります。

 入場は無料です。来場者に先着でアイヌ伝統楽器のムックリをプレゼントします。午後三時四十分に終了の予定です。

 問い合わせは、アイヌ文化財団(TEL011―271―4171)へ。