三浦文学でフットパス 三浦綾子の小説「氷点」「泥流地帯」「塩狩峠」のゆかりの地である旭川、上富良野、和寒を歩くツアー「三浦文学でフットパス」が八月二十六日(土)と二十七日(日)の両日、行われます。実行委員会(佐川泰正委員長)の主催。

 昨年、三浦綾子記念文学館が中心となり、これら三つの三浦文学を歩いて巡るフットパスのコースマップ「三浦文学三つの道」を作成しました。今回のツアーは、遠方の人にも観光旅行を兼ねて訪れてもらい、フットパスコースを歩いてもらおうと企画されました。
 実行委員長の佐川さんは「綾子さんは小説を書くにあたって現地取材を重ね、作中にはその時代の人々の会話が適切に表現されています。現地を歩きながら作中のセリフをかみしめることで、綾子さんの世界に溶け込んで行きたい。物質的、経済的な豊かさ優先の社会から一歩離れ、人間が生きるために何が一番大事なのか、綾子さんが伝えていることを、歩いて現地の自然と空気に触れながら受け取りたいと思います」と話しています。

 旅程は次のとおりです。各地でそれぞれ二人のガイドが同行し、解説します。

8月26日(土)
 【上富良野】午後八時半、JR旭川駅集合。バスで「泥流地帯」の舞台である上富良野へ▽十勝岳爆発記念碑、日新尋常小学校跡(献花)▽フットパス開始―開拓記念館―「泥流地帯」文学碑―専誠寺―上富良野町郷土館▽バスで旭川へ
 【旭川】午後三時、旭東高付近からフットパス開始。「氷点」ゆかりの地を巡る―旭川六条教会―旭川グランドホテル―四ノ八バス停―喫茶ちろる―三条食堂跡―冨貴堂跡―アサヒビル跡―JR旭川駅―氷点橋―神楽中―神楽農協―三浦綾子記念文学館▽ホテルWBFグランデ到着、交流会

27日(日)
 【和寒】午前八時十分、バスでホテル出発。「塩狩峠」ゆかりの地を目指して和寒へ▽JR塩狩駅、塩狩峠記念館▽フットパス開始―里山を歩くコースで塩狩駅と奇岩「夫婦岩」を往復(約二時間)▽昼食(ジンギスカン)▽和寒駅からJRに乗車し、長野政雄が犠牲になったとされる場所付近を通って旭川へ▽午後二時半ごろ旭川駅で解散

 料金の二万九千八百円にはホテル宿泊料(朝食・温泉付き)、両日の昼食代、入館料、交流会費、ガイド料、バス・JR料金、保険料、消費税が含まれています。

 宿泊を伴うツアーですが、旭川や近郊の人は宿泊せずに参加することも可能です。問い合わせは三浦綾子記念文学館(69―2626)へ。