子どもたちの未来に大人は何を残せるか――。富良野市に「子どもたちの為に何が出来るかを考える集い」というコミュニティがあります。

 食品やワクチン、原発など、昨今私たちを取り巻いている社会に問題意識を持ち、子どもたちが健やかな心や体を育んでいくために、大人は何が出来るのかという視点で、様々なイベントを通して啓蒙しています。

 代表の遠藤ちひろさんは、「ひとつの例として、私自身の膠原病や、息子や娘のアレルギーが食事を見直すことで改善したという経験から、人は食べたもので作られていると改めて気付きました。食品添加物や農薬の問題に限らず、今育児をされている親御さんも皆それぞれ、我が子が幸せになるためにという考えのもと、様々な選択をしていると思います。集いの中では勉強や会話を重ね、お互いの価値観を尊重しながら一つの基準を見つけていきたいです」と話しています。

 現在は富良野市内のほか、北広島市、帯広市、ニセコ町、遠くは沖縄県など計十二人の会員がいます。会費は月額五百円で、年間でまとめて納める場合は五千円。

 「きっかけは放射能だったり予防接種だったり、どのようなことでも大歓迎です。子どもの未来のために自分が不安や疑問に思うことを勉強し、実践することで周りの一人でも多くの方に共感していただき、徐々にこの集いの取り組みが広がってもらえれると嬉しいです」と遠藤さんは呼びかけています。

 今後開催予定の主なイベントは二つ。

 まず十二日(土)に「夏の大収穫祭inおかの農園」を開催します。

 世界でも珍しい、ミツバチが受粉している無農薬トマトの収穫体験ができ、収穫したトマトはその場でパスタソースに仕上げてみんなでランチ。トマトはお土産として購入し、持ち帰りもできます。午前十時から午後一時、参加費は千五百円(十歳以下七百五十円)。

 もう一つは、Tokyo DDClinic院長・内海聡さんの講演会を二十二日(火)に富良野文化会館(富良野市弥生町一ノ二)で開催します。

 食品添加物や農薬、予防接種ワクチンなどのいわゆる「社会毒」に警鐘を鳴らす内海さんが、幅広い内容で講演をします。午後一時半から同六時、参加費は六千円(中学生以下は無料)。

 申し込み、問い合わせは同集い(メール move4allkids@gmail.com)まで。