映画「92歳のパリジェンヌ」(二〇一五年、フランス、百六分)の上映会が九月二十三日(土・祝)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行われます。旭川映画村の第百七回例会としての上映です。
――子どもや孫にも恵まれ、穏やかな老後を過ごすマドレーヌ。まだまだ元気な彼女だが、九十二歳の誕生日のお祝いに駆けつけた家族に向かって、驚くべき発表をする。「私は二カ月後に旅立ちます」。気力があるうちに、自らの手で人生に幕を下ろすというのだ。
揺るがないマドレーヌの意志、絶対反対を唱える息子、母の選択と心の強さに徐々に心を動かされていく娘…。日々を共に過ごす中で、次第に家族たちはマドレーヌの思い、そして彼女の生きてきた人生と触れ合っていく――。
リオネル・ジョスパン元仏首相の母の人生を、娘で作家のノエル・シャトレが綴った小説「最期の教え」を原案に、尊厳死を選択した一人の女性とその家族を描いた物語です。尊厳死をテーマに、フランスにおける高齢化社会の現状や高齢者に対する医療なども描かれ、高齢化社会が世界共通の課題であることも理解できます。フランス映画祭二〇一六エールフランス観客賞を受賞した作品です。
上映スケジュールは①午前十一時、②午後一時半、③同四時。チケットは一般前売り千二百円(当日千五百円)、高校生以下千円(当日のみ)。市内の冨貴堂各店、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ文化教室(永山シーナ、ルミネ東光)で取り扱っています。
問い合わせは旭川映画村(TEL23―3623)へ。