昨年六月、三十数年ぶりに活動を再開したアマチュア劇団「河」(星野由美子代表)が二十日(火)と二十七日(火)、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で、小熊秀雄(一九〇一―一九四〇)の長編叙事詩「長長秋夜」と「飛ぶ橇」の群読を公演する。

 「長長秋夜」は日本が朝鮮を植民地として統治していた時代の、「飛ぶ橇」は同じ時代の樺太(現サハリン)のアイヌ民族を題材にした、ともに小熊の代表的な作品だ。かつての劇団・河は小熊作品を主要なテーマに据えていた。

 出演するのは、荒木脩(23)、亀井紳之介(22)、柴田睦実(24)、山本美妃(43)の四人。上演台本を手掛けた、元NHK旭川放送局長の那須敦志さんは、「九十歳になる星野代表の情熱に、若い四人の人たちがうまくかみ合うか、面白い舞台になると思います」と話している。

 二十日は午後七時開演、二十七日は午後二時開演。チケットは、大人千円。中高生五百円。小学生以下無料。まちなかぶんか小屋(TEL23―2801)、こども冨貴堂(七条買物公園TEL25―3169)、旭川冨貴堂各店、ジュンク堂書店旭川店で扱っている。