ドキュメンタリー映画『憲法を武器として―恵庭事件 知られざる五十年目の真実』の上映会(三月三十一日)を前に、恵庭事件について勉強する会が三月一日(木)午後六時半から、ときわ市民ホールで開かれます。上映実行委員会の主催。

 講師は、北海道教育大学大学院准教授の前田輪音さん。中学生や高校生に恵庭事件を通して憲法裁判の授業プログラムを開発してきた研究者です。二〇〇四年、北海学園大学助教授、二〇一〇年、北海道教育大学大学院教育学研究科准教授。「いま『恵庭事件』を学ぶ」と題して話します。参加無料。

 一九六二年(昭和三十七)十二月、恵庭町(現恵庭市)の自衛隊島松演習場で、近くで酪農業を営む野崎健美(たけよし)さん、美晴(よしはる)さん兄弟が、自衛隊の通信線を切断した。ジェット戦闘機の爆音や大砲の騒音によって、牛の乳量が激減し、家族は健康を害し、交渉しても約束が守られない状態に、やむにやまれぬ実力行使だった。自衛隊の違憲性を真正面から問うことになる「恵庭事件」だ。

 映画『憲法を武器として―恵庭事件 知られざる五十年目の真実』(稲塚秀孝監督・百十分)は、三年半に及ぶ公判と、野崎兄弟に「無罪」の判決が下されてから五十年を経て、その真実に迫ろうとするドキュメンタリーです。

 上映会は三月三十一日(土)、旭川建設労働者福祉センター・サンアザレアホール(市内五ノ六)で、①午前十時、②午後三時、③同六時半の三回上映。②と③の間に、稲塚監督が製作秘話などを話します。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)。大学生・障害がい者は五百円。高校生以下無料。こども冨貴堂(七条買物公園TEL25―3169)、あさひかわ新聞(八ノ六TEL27―1577)などのほか、実行委員が扱っています。