自宅に丸型ポストを飾っています――。市内在住の宮原光衛さん(86)が、昔懐かしい丸型ポストを二基、東光四ノ四の自宅敷地に展示して、近所の話題になっている。

 宮原さんは郵便局OBで、切手など郵便に関連する品々を集めるのが趣味だ。在職中から、かつて郵便配達に使われた「熊よけ」「かんじき」などを収集してきた。一九九三年(平成五年)に郵便局を定年退職した際、退職の記念にと思い立ち、一旦民間に払い下げられた丸型ポスト二基を買い取った。二十五年間、屋外に放置したのでサビだらけになっていたが、昨年東光に転居したのをきっかけに、塗装店に依頼してきれいに塗り直した。

 旭川市内ではもう丸型ポストは稼働していない。宮原さんは「一緒に現役時代を走り抜けてきた丸型ポストが、こんなにきれいになって感無量です」と話している。