日中友好と戦争反対を呼びかける写真展「平和の朝顔」が、ギャラリー北の森(豊岡一ノ二)で行われています。旭川日中友好協会(鳴海良司会長)の主催。

 戦後、中国・撫順の日本人戦犯収容所の庭から持ち帰ったアサガオの種が、日本国内でたくさん花を咲かせていて、旭川市内でも毎年、家庭や学校の庭で花を咲かせています。そのアサガオの写真を集めた写真展です。旭川市内で撮影した写真をはじめ、道内や関東圏、中国・上海の個人宅で咲くアサガオ、撫順戦犯管理所の庭に咲いているアサガオの写真も展示しています。会場ではアサガオの種を無償で配布しています。

 旭川日中友好協会の顧問、淀川徳さん(84)は、撫順で生まれ育ち、終戦後、中学一年のときに日本に引き揚げました。淀川さんの家の庭でも、季節になると、このアサガオが花を咲かせます。淀川さんは「毎年このアサガオを見ながら遠い撫順の地に思いを馳せ、戦後七十年の日本の平和の歴史を振り返ります。同じ地球に住む同じ人間同士が、争わず助け合って幸せになれる世界を心から願いたいと思います」と来場を呼び掛けています。

 十九日(土)まで(日曜休業)。午前十時~午後五時。問い合わせは、ギャラリー北の森(TEL39―2733)へ。