画家・イラストレーターの三井ヤスシさんの個展「K市の風景 母と子」が今日二十二日から、こども冨貴堂・ギャラリーキッズ(七条買物公園)で始まります。
三井さんは一九七六年、山梨県生まれ。二〇一一年の福島第一原発の爆発事故を機に家族とともに旭川に移住し、出版や広告のイラストレーションを描くのと並行して、画家としても活動。また、主に子どもたち対象の「のびのびお絵描き教室」を開催しています。著書に『福音ソフトボール 山梨ダルクの回復記』、絵本『みーつけた!』(いずれもミツイパブリッシング刊)、共著に点字絵本『ねえおそらのあれなあに?』(UD絵本センター刊)などがあります。
今展では、「母と子」がテーマの「K市の風景」シリーズ二十五点を展示します。キャンバスにアクリルガッシュで描いたシンプルな作品。大きさは、FSMからA3サイズで、三千円から九千円ほどで販売します。売り上げの五〇%を福島から旭川に保養に来る子どもたちを支援する活動を続けている「しまふく廊」に寄付します。
三井さんは「国策で進められた原発が事故を起こしたのにもかかわらず、国は被害者を救済しません。保養活動がどれだけ健康回復を促すかは、私にもわからないところがあります。ただ、国が救済に動かない中、旭川の被災者に心を寄せる方々の小さな取り組みを、私はできる範囲で応援したいと思っています」とコメントを寄せています。
こども冨貴堂・ギャラリーキッズは午前十時から午後六時まで。入場無料。問い合わせは、こども冨貴堂(TEL25―3169)へ。