市内銀座通りの「みんなのカフェ」(三ノ十五、銀ビル一階)の開店一周年を祝う会が十九日、行われた。

 あさひかわ福祉生活協同組合(萩原信宏理事長)が、お年寄りたちが気軽に立ち寄れる場として設けたカフェ。書や絵画などの展示や図書の閲覧と貸し出し、囲碁・将棋もできるほか、「みんなのキッチン」では食事の提供もしている。定期的に健康に関する講演会や、長年の経験を持つ職人らの話を聞く会も開催している。

 祝う会は、津軽三味線の菅野優斗さんの演奏で始まった。津軽よされ節や津軽じょんがら節のほか、サザエさんのテーマ曲などを演奏し、会場から大きな拍手が送られ、アンコールの声も。

 この一年間の活動報告も行われた。昨年五月に五十年の職人人生を語った木地師・三浦忠司さんは「七十五歳になったが、今でも一日八時間働いている。私の作るものは全部オリジナルです」と、これからも元気で仕事に取り組むと話した。

 この後、キッチンの新メニュー紹介や、うたごえ喫茶サークルの歌に合わせて合唱するなど、ビル三階にある同組合運営の銀座内科クリニックに通院しているお年寄りや、近くに住む人たち約百人が二時間の楽しいひと時を過ごした。