障害者就労支援作業所やフードバンク旭川などを運営するNPO法人ピーシーズ(井上俊一理事長・八ノ八)を三月十九日、経営者の団体・守成クラブ旭川(西村公艶代表世話人)の女性会員でつくるレディース会が訪れ、フードバンクの現状などについて学んだ。

 フードバンクは、食品の製造工程で発生する規格外品や賞味期限が迫っている食品などを引き取り、福祉施設や生活困窮者に無料で提供する活動のこと。ピーシーズは、市内の銭湯五カ所に回収ボックスを置き、回収した食材を生活困窮者に無料で配布するなどフードバンク事業を行っている。

 この日は、同クラブの十四人の女性経営者・幹部が訪れた。井上理事長は「我々は自立・就労支援の一つとしてフードバンク事業を行っています。フードの受け入れとしては企業様からと、個人で提供頂けるものと二種類があります。本当に困っている人もいるのに、余している人がいるのも事実です。民生委員とも協力しながら、お互いがお互いを支えあえる地域になれればと思います」と市内の利用状況や今後の課題などを丁寧に説明した。来訪した会員からは、最近の利用事例など活発な質問が出された。