富良野市でパン屋を営む出合祐太さん(35)が監督を務める西アフリカ・ブルキナファソの野球代表チームは、三月下旬にガーナで行われた、二〇二〇年東京オリンピック西アフリカ予選大会を一位で通過した。

 出合さんとブルキナファソとの縁は、〇八年に出合さんが青年海外協力隊野球隊員としてブルキナファソに派遣されたことに始まる。出合さんは、野球文化のない国で野球の指導を行い、子どもたちはプロ野球選手を目指すという目標を定めるようになった。

 出合さんは日本に帰国した後も、選手を日本に招聘するプロジェクトを実施するなど、ブルキナファソの野球を支え続けた。一五年には、ラシィナ選手がブルキナファソ出身者で初めて日本の独立リーグのプロ選手に登録されるなど、選手たちは着実に力をつけてきている。

 一八年、出合さんはブルキナファソナショナルチームの監督に就任。チームは西アフリカ予選大会に臨み、初の西アフリカ代表として、五月一日から南アフリカ共和国で行われるアフリカ代表決定戦への出場権を獲得した。

 現在、渡航費や滞在費が十分ではないため、クラウドファンディングで資金を募集している。目標金額は二百万円。「東京オリンピックへのチャレンジをご支援いただけたら幸いです」と出合さんは話している。

 問い合わせは出合さん(TEL090―7517―0952、メール yutadeai@gmail.com)へ。