ASAHIKAWA DESIGN WEEK(旭川デザインウィーク、以下ADW)が、明日十九日(水)から二十三日(日)まで、旭川デザインセンターをメイン会場に開催される。旭川家具工業協同組合、旭川市、旭川商工会議所の共催。

 ADWは、ものづくりのまち・旭川を国内外にPRする目的で二〇一五年から開催しており、今回が五回目。

 今年のコンセプトは「Crossover(クロスオーバー)」。地理的にも役割的にも、北海道の“交差点”である旭川。今展が、人、自然、デザイン、空間、食など、多様な要素が出会い、交差することで、新しいものが生まれる起点となることを目指す。
 国際的なプレステージブランドの店舗デザインを手がける、フランス人デザイナーのグエナエル・ニコラさんがインスタレーションを担当。「Nature Palette」をテーマに、旭川家具とデンマークのテキスタイルメーカー・Kvadrat(クヴァドラ)社の、色とりどりのファブリックを用いて表現した空間が、同センター内に出現する。

 メイン会場のデザインセンターでは、参加メーカー・団体による新作や新提案の展示が五日間を通して行われ、グローバルに活躍するデザイナーと各社とのコラボレーションによる、まさに“クロスオーバー”された新作が並ぶ。

 このほか、国産材での家具づくりに取り組む国内メーカー五社が集結して語り合う「国産材家具サミット」が、二十日(木)午前十時半から、経済産業省・特許庁のデザイン統括責任者・嶋野邦彦さんによる特別講演「デザイン経営宣言と特許庁の取組」が、同日午後三時から開催される(いずれも要事前予約)。

 期間中は、親子ものづくり体験教室などの各種ワークショップやファクトリーツアーに加え、各参加メーカーの店舗でもイベントが開催される。

 コサイン旭川本店(永山北三ノ六)では、コサイン製品の多くを手がけるデザイナー・河田敏宏さんが、同社が提案する「心地よい、コンパクトで豊かな暮らし」が体感できる空間をつくりだす。河田さんは十九、二十日の二日間在店の予定だ。

 さらには、近隣市町村でも連動した企画が行われるなど、盛りだくさんの内容だ。事前予約や日程など詳細はホームページ(http://www.asahikawa-kagu.or.jp/adw/)で。