旭川在住で元看板絵師の藤林利朗さん(76)の個展「なつかしい映画看板再現展」が二十九日(土)から、中央図書館(常磐公園)二階ミニギャラリーで開かれます。

 中富良野町出身の藤林さんは、十五歳で旭川市内の看板製作会社に就職。市内のデパートや商店、病院などの看板のほか、映画館から依頼を受けて、上映作品を知らせる大型看板などを描いていました。しかし、一九七〇年代に入り、印刷技術の向上などで次第に手描きの看板は姿を消していきます。

 今展では、藤林さんが昨年八月、約五十年振りに描いたという作品のうち、『ローマの休日』、『007』、『風と共に去りぬ』など九点を展示する予定です。

 藤林さんは「先月、上富良野町で展示を行ったときに、作品を見た七十歳代の女性が感激して涙を流していました。見たことがない人には興味を持ってもらい、当時を知る人には懐かしんでもらえたらいいですね」と話しています。

 九月二十九日(火)まで。開館時間は午前九時半~午後七時(土日祝は六時まで)。月曜日休館。
 問い合わせは同図書館(TEL22―4174)へ。