宮城県の小学校から届いた
地球温暖化防止の手紙きっかけに

 旭川ユネスコ協会(林朋子会長)が九月二十六日、市内西神楽の「ホタルの会」(本田伸一会長)のホタルの里ひろば・キタホラ(西神楽三ノ十四)で、植樹会を行った。

 同協会は、二十五年前から環境保護活動の取り組みとして「ユネスコの森づくり植樹会」を実施。毎年、ミズナラの苗を大雪山の国有林に植樹している。この運動を知った宮城県大和町立小学校の児童から、日本ユネスコ協会連盟を通して、子どもたちが集めた募金と活動の様子をつづった手紙が同会に届いた。この手紙に感動した同協会会員が、今回ホタルの会とともに植樹することになったという。

 当初、この植樹会には西神楽小学校と中学校の児童生徒が参加する予定だったが、コロナ禍のため子どもたちは不参加。子どもたちに代わりに同会とホタルの会の役員十五人がミズナラの苗二十本を植えた。

 西神楽小学校児童会の高山蒼大君から「地球温暖化の防止や持続可能な地球環境に向けて僕たちも植樹したいところでしたが、できなくて残念です。僕たちの代わりに、地球のために植樹をよろしくお願いします」とメッセージが届いた。

 植樹会では、本田会長が「(大和小学校からの)お手紙を拝見し、ホタルの里広場に植樹することを決定しました。児童会で集めた貴重な募金で木を植えます。やがて木の実がなり、その実が動物たちのエサとなり豊かな森となっていくでしょう。このことが地球温暖化防止につながります。ホタルは環境のバロメーターです。ホタルを通じて自然環境の大切さや心の豊かさを養っていくべく活動を続けていきます」と挨拶した。(佐久間和久)