起業を目指す人を対象にした「創業塾」が八日から、道北経済センター(常盤通一)で始まった。旭川商工会議所の主催。

 初日の講義を二十四人が受講した。講師の税理士・小城公明さんが、「創業の心構え」と題し、起業の留意点などについて具体例を挙げて話した。

 小城さんは三十歳で起業した自らの体験から話し始め、「この創業塾に集まった人とのつながりを持つことをまず心がけてください。いつか、どこかで生きる時があります」と語りかけた。

 また、旭川市の経済の現状は道内他都市と比べて非常に厳しい状況にあることをデータを示しながら説明。「歴史ある企業だから安心というわけにはいかない。時代に合った経営をしなければ潰れる可能性は大きい」「かつて病院が倒産するなど考えられなかったが、今は病院が倒産する時代になった」と具体例を示しながら、企業経営の気構えを説いた。

 同塾は、起業に必要なノウハウを五日間で学ぶ集中講義。税理士や公認会計士、中小企業診断士らが講師となり「採算・資金・事業計画」の立案方法を伝授し、個別指導も行う。(佐久間和久)