永山西小学校(千葉昌之校長)三年生が六月二十九日、「総合的な学習の時間」に地域の市民委員会などの役員を務める「地域のオタスケマン」から活動内容について話を聞いた。この事業は永山まちづくり協議会が行う自主事業の一つで、同校のコミュニティ・スクールにもなっている。

 話をしたオタスケマンは、永山第三地区市民委員会会長の葛西輝明さん(72)と同交通部長の上田幸男さん(74)、防犯部長の本間英樹さん(46)の三人。

 上田さんは交通指導員の仕事を説明した後、「自転車に乗る時は、必ずヘルメットをかぶりましょう。事故に遭わないようにするため、ふざけたり、遊んだりしないように」と注意をうながした。

 四人の子どもが同校に通学した本間さんは、「青色回転灯を付けて永山地区を車で朝夕巡回し、交通安全や不審者に気を付けるよう呼びかけています」と話した。

 葛西さんは町内会の取り組みを解説。「防犯灯は町内会で設置し、電気料金も払っています。ゴミステーションも町内会が設置し、掃除などの管理もしていますよ。それから、ラジオ体操や地域の祭りや屯田祭りもそうです。屯田祭りは三十七年間も続いています」と話すと、「へぇ~」という声があちらこちらから聞こえた。

 子どもたちから、「交通安全の見守りをやってきて良かったと思うことは何ですか」との質問に、上田さんは「永山では交通死亡の無事故が五千日近くも続いていることです」。本間さんは「毎日元気よく、挨拶をしてくれるととても嬉しい。続けていこうという気になります」と微笑んだ。

 また「お祭りの準備は、いつ頃から始めますか」との質問には、葛西さんは「五月のゴールデンウイークが終わる頃に事務所を作ります。昔は、西小学校も屯田祭りに行燈(あんどん)を出したんですよ」と話した。

 同校の三年生がオタスケマンの講話を始めて十数年になるという。講話後、皆でオタスケマンの話を取りまとめ、自分たちでもできることをしていく。千葉校長(56)は「自発的に学校のゴミ拾いをしたこともありました」と語った。(佐久間和久)