齋藤玄輔展「旧白銀荘 冬の華」が九月四日(月)から二十九日(金)まで、旧白銀荘(上富良野町吹上温泉)で開催されます。作家個人の主催で、上富良野町、上富良野十勝岳山岳会の協力。

 旭川市出身の齋藤さんの作品=写真=は、青色のカーボン紙で表現した植物の集合体が、雪の結晶を思わせる趣を放つのが特徴。植物の微細な凹凸から造形した版画に太陽光を透過させることで、作品の全貌を浮かび上がらせる独自の手法です。

 旧白銀荘は、世界で初めて人工雪の結晶を作成した中谷宇吉郎さんが、そこに降る雪の結晶写真を撮影し、国際基準となる雪の分類表を作り上げた場所。この地を会場に、現在も雪からのインスピレーションを強く受けて制作している齋藤さんの作品展を開催することになりました。

 入館料は無料。問い合わせは齋藤玄輔さん(メールgensuke.ex@gmail.com)まで。