朝鮮の詩人、尹東柱(ユン・ドンジュ、一九一七―一九四五)の詩の朗読と音楽の集い「詩人 尹東柱とわたしたち」が十日(土)午後二時三十分から、サン・アザレアホール(六ノ四、勤労者福祉会館)で行われます。詩誌「フラジャイル」(柴田望代表)と和寧文化社(東大阪市)の共催です。

 尹東柱は、中華民国時代の満州出身の朝鮮人の詩人。日本に留学中の一九四三年に独立運動容疑で逮捕され、福岡刑務所で原因不明の死因で獄死しました。二十七歳でした。日本の併合下にあった民族の悲哀を叙情詩にうたった、詩集『空と風と星と詩』があります。韓国の国民的詩人です。

 集いは二部構成。一部は「上映と語り」で、「歌曲・四つのノレ」―『尹東柱評伝』出版記念会記録映像からを上映し、和寧文化社が経営する「喫茶美術館」のオーナー丁章(チョンヂャン)さんが「『尹東柱とわたしたち』のこれまで」と題して話します。

 二部は「朗読・語り・コンサート」。丁章さんとフラジャイルの同人たちが尹東柱の作品などを朗読、セシリアぬえさんが「尹東柱に捧ぐ歌」を披露します

 入場料は一般千円。小・中・高校生は無料。問い合わせは柴田さん(TEL 090―3396―6685)へ。