世界的なジャズピアニストのチック・コリアが亡くなって三年。チックを追悼するコンサートが十一月八日(金)午後七時から、大雪クリスタルホール(神楽三ノ七)で行われる。主催はMUSICアクトin旭川実行委員会(佐々木義生代表)、共催は旭川市教育委員会。

 一九九四年、チック・コリアはヴィブラフォン奏者で、作曲家、バークリー音楽大学教授でもあるゲイリー・バートンとのデュオ「クリスタル・サイエンス」を旭川のみで行った演奏から、亡くなる二〇二一年まで、五回来旭している。

 ほとんどはチック単独での来旭。公演場所はいつも大雪クリスタルホール。演奏が始まる前、聴衆に「Welcome to my living room」と呼びかけたという。

 チックの初来旭から、親しく交流のある佐々木さんは「世界をまたにかけコンサートツアーを続けてきたチックの日常は、演奏会場とホテルとの往復だけの生活だったようです。でも、人々との交流があったクリスタルホールでの演奏は、他とは違った特別な思いがあったようで、クリスタルホールを『マイ・ルーム』と呼んでいました。チックが亡くなって三年です。『是非、追悼コンサートを』と思っていたのですが、コロナ禍で実現できませんでした。やっと人が集まれるようになったことから、六人の一流プレイヤーを招いてチックの名曲を奏でてもらおうと思います」と語る。

 国内では初の追悼コンサートとなる。チックが旭川でしか行わなかったピアノ演奏の数々の秘蔵のビデオも放映する。出演はピアノの椎名豊、サックスの近藤和彦、ヴァイオリンのマレー飛鳥、ベースのパット・グリン、ドラムの山木秀夫、パーカッションのヤヒロ・トモヒロ。

 チケットは全席自由で、一般五千円、学生・ハートフル二千五百円(当日は五百円増)。

 チケットの取り扱いは、ジュンク堂書店旭川店TEL 26―1120、コーチャンフォー旭川店ミュージックコーナーTEL 76―4002、玉光堂イオンモール旭川駅店TEL 73―8801、フレンドショップなかざわ(東川町)TEL 82―2024、大雪クリスタルホール売店TEL 63―2929。チケットぴあとウェブ予約(右のQRコード)も。

 問い合わせは、同実行委員会(村田さんTEL 080―5581―3567か、メール ysasaki3567@gmail.com)へ。(佐久間和久)