髙砂酒造(宮下十七)と日本醤油工業(曙一ノ一)が共同で開発した鍋スープ「酒粕鍋つゆ」の販売が十一月二十九日からスタートした。
同商品は、同じ発酵を用いた醸造業で老舗の両社の共同開発で誕生。二社の特徴を活かしたものを探る中、約一年間協議を重ね、たどり着いたのが「鍋つゆ」だった。しょうゆをベースに、かつお節、昆布、チキン、ホタテなどのエキスで味に深みを出し、配合バランスが難しかったという酒粕を加えることで濃厚なコクと芳醇な香りのスープが完成した。
髙砂酒造の広報を担当する中山仁美さんは「酒粕には肉を柔らかくしたり、魚の臭みを和らげる効果もあるので、魚や肉を使い、たっぷりの野菜と一緒に煮込んで食べるのがおススメです。また、鍋以外にも野菜炒めや白身魚のホイル焼きなどの調味料としてお使い頂いても美味しいです」とPRする。
酒粕鍋つゆは、四倍濃縮タイプ。一個二百㍉㍑入り。五百四十円(税込)。髙砂酒造直売店の他、同社オンラインショップ、日本醤油工業直売店で販売している。(工藤森)