あさひかわ新聞に「歩きお遍路一人旅」を連載している中村洋一さんが十四日、北部老人福祉センター(春光二ノ七)で講演会を行った。
昨年十一月の「阿波の国(徳島県)」に続く二回目は、四つの国の中で最も距離が長い「土佐の国(高知県)」。中村さんは、第二十四番札所 最御埼寺から第四十番札所 自在寺までの十七寺を二十一日間かけて回った。
途中で出会った巡礼者やお接待をしてくれた人々、それぞれ特徴のある旅館や善根宿(ぜんこんやど)の様子、旅先での苦労話などを十七寺の解説とともに、臨場感を持って語った。
中村さんは自身が撮影した写真を、スクリーンに映し出しながら説明。土佐特産の山盛りのカツオのたたきや、お頭付きのタイがついて「宿泊料が五千~六千円」と聞いた参加者からは、驚きの声が上がった。また旭川宅に送った黒耳(くろみ)ビワを食べた義父が「こんなに美味しいビワは、生まれて初めて」と喜んでくれたと紹介するなど、話題は多岐に渡った。
休憩時間には、参加者たちは中村さんが背負って歩いた中型(四十五㍑)のリュックサックから出した、シュラフやテントなどを興味深く見入り、盛んに質問していた。
四回シリーズの三回目は、三月十四日(金)「伊予の国(愛媛県)」巡礼の旅。参加は無料。(佐久間和久)