旭川市と教育委員会が八月十九日、優れた彫刻に贈る「中原悌二郎賞」に、藤原千也さん(46、十勝管内中札内町在住)の「太陽のふね」を選出したと発表した。藤原さんは彫刻家で中札内高等養護学校教諭。
同賞は一九七〇年にスタート。二年に一回選考しており、今年で四十四回目。今回は二〇二三年四月から二年間、国内で発表された四百七十三人の計六百二十三作品から、美術評論家ら五人が選考した。道内の作家で同賞を受賞したのは初めて。
受賞作品は現在、札幌芸術の森の中庭に展示されている。二四年に制作され、高さ三・八㍍、幅四・八㍍、奥行き十八・三㍍のカラマツなどの木を使った巨木をイメージした作品。内部は空洞で、上部から太陽光が差す造り。
選考委員長の酒井忠康さん(美術評論家)は「スケールの大きさといい、存在感といい、実にダイナミックな作品で、強い印象を付与する優れた彫刻作品となっている」と評している。藤原さんは「身に余る光栄です。受賞した作品は『魂に触れるとはどういうことか』という問いを、ずっと求め続けてきた中で生まれました」と語っている。
贈呈式は十一月二十三日(日)、大雪クリスタルホール(神楽四ノ七)大会議室で行われる。その後、受賞作とコンセプトが似かよる代替え作品を市が購入し、中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館(春光五ノ七)に展示する予定。(佐久間和久)





