「幕末の志士 松浦武四郎と上川の名士 内田瀞(きよし)」と題した講演会が十八日(土)午後一時半から、末広公民館(末広一ノ二)で開催されます。主催は末広公民館と東鷹栖公民館、東鷹栖の歴史の会。

 松浦(一八一八―一八八八)は探検家、作家、蒐集家、情報通であり、皆さんご存じの北海道の名付け親と呼ばれる人。幕末末期にロシアとの国境問題でゆれた北海道を六回調査、貴重な資料を残しています。またアイヌ文化にも強い関心を寄せていたといいます。

 内田(一八五八―一九三三)を知る人は少ないかも知れません。札幌農学校の一期生で、一八九五年に松平直亮(なおあき)伯爵が創業した広さ五百三十万坪の松平農場を成功に導いた最大の功労者です。大雪土地改良区の前身の初代組合長で、お墓は旭川三号墓地(東鷹栖六線十一号)にあります。

 講師は北海道博物館学芸部長の三浦泰之さん。一九九六年、京都大学文学部日本史学科を卒業後、北海道博物館の前身の北海道開拓記念館の学芸員に。以後、北海道の歴史や文化などについて調査、研究、論文発表、講演など多彩な活動を行っています。

 講演終了は午後三時半の予定です。参加は無料ですが、事前申し込みが必要です。定員は百二十人。

 申し込みと問い合わせは、同館(TEL 53―4311)へ。