不登校も特別支援学級もない、同じ教室で一緒に学ぶ公立小学校の日常生活を追ったドキュメンタリー映画「みんなの学校」の上映会が二十五(土)、二十六日(日)の両日、市民活動交流センター・ココデ(宮前一ノ三)ホールで行われます。障害児も地域の普通・道北ネット(平田永代表)の主催。

 大阪府立大空小学校が目指すのは「不登校ゼロ」。ここでは特別支援教育の対象となる子も、自分をうまくコントロールできない子も、みんな一緒の教室で学びます。普通の公立小学校ですが開校から六年間、児童や教職員だけでなく、保護者や地域の人たちも一緒になって、誰もが通い続けることのできる学校に取り組んで来ました。

 映画から、この取り組みが支援が必要な児童のためのものだけではないことがわかります。子どもたちがどんな状態にあろうとも、それぞれの個性だと捉え、そのことが周りの子どもたちが「自分とは違う隣人」が抱える問題を思いやる力を培っています。日々、生まれ変わるような成長を見せる子どもたちや、共に歩む教職員や保護者たちの苦悩や戸惑い、喜びをありのままに映し出します。

 この映画は、道北ネットなどが主催し、これまで三回の上映会をしています。平田代表は「私たちは十年近く前から、子どもたちが一緒の教室で学ぶインクルーシブ教育の実現を目指し、運動を続けてきました。市教育委員会にも、このことを強く要請してきましたが、何も変わっていません。この映画を上映することで、人権を認め、子どもたちと向き合い、置き去りにしない教育とは…を、映画をご覧になっていない人はもちろん、すでに見たという人にもぜひ見て、考えていただきたいと思っています。現在の学校を問い直すきっかけにしたい」と語る。

 映画の上映時間は二時間。二十五日は午後一時からと同六時からの二回。一回目の上映後、お話し会があります。二十六日は午後一時から、その後お話し会を予定しています。

 お話し会は、インクルーシブ教育を研究している鹿児島短期大学教授の田口康明氏や同教育に取り組む神奈川県藤沢市の市議・竹村雅夫氏、市立忠和中学校勤務時代、自閉症の平田さんの子息・カズキ君の担任だった曾我部昌広先生やかつてのクラスメイトが参加し、意見を交わす予定です。

 入場料は五百円(小学生以下と介助者は無料)。予約の必要はありません。直接会場へ。
 問い合わせは、同道北ネット事務局の平田さん(メール kkhhesfam@yahoo.co.jp)へ。