障がいのある兄弟姉妹を持つ人が集い、思いを共有する今年三回目の「きょうだい会」が五月三十一日、障害者福祉センター・おぴった(宮前一ノ三)で開かれた。大雪きょうだいの会の主催。
主催者を含めて四人が参加した。AさんとB君は親子で二回目の参加。小学生のB君は、前回の様子をまとめた絵日記を持参し、「人に話してもいいのかな」と迷っていた気持ちに変化が生まれたことを報告した。
B君は、障がいのあるきょうだいがいることで、遊びに行くどころかスーパーへ買い物に出かけるのも一苦労であることや、ゴールデンウイーク明けに友人から「どこに行ったの?」と聞かれ、答えに困った経験などを語った。
これに対し、共同代表の滝本幸大さんと八尾香織さんは、「ゴールデンウイークに家族で出かけるなんて別次元の話だった」「前提としてできないと思っていたので、当時は疑問にも思わなかった」などと共感を示した。
また、特別支援学校の児童生徒と地域の小中学校が交流する「居住地校交流」も話題に上った。障がいのある兄弟姉妹が同じ地域の特別支援学校に通う子どもにとっては、クラスメートの前で兄弟姉妹と顔を合わせることに戸惑いを感じる場合もあるという。良かれと思って進められているインクルーシブ教育の中にも、こうした視点が十分に考慮されていない現実が、参加者の対話から浮かび上がった。
このほか、家族だから面倒を見るのが当たり前と思われるつらさや、「無理」「できない」と言えず限界まで頑張ってしまうことなど、「きょうだい」ならではの悩みについて語り合い、予定していた二時間はあっという間に過ぎた。
本や活字が大好きなB君には、海外旅行や留学の夢があるという。共同代表の二人は「ぜひ叶えてほしい」と励まし、「大人になってから後悔しないよう、こうした会で『きょうだい』の特性を知ってほしい」と話した。
八尾さんは「全国で多くの『きょうだい会』が長く活動を続けていますが、悩みの本質は今も変わっておらず、社会的な課題だといえます。若い世代が生きやすくなるよう、今後も活動を続けていきたい」と締めくくった。
同会は七月四日(土)と八月一日(土)にも開催する。会場はいずれも障害者福祉センター・おぴった二階会議室三。時間は七月が午後六時半から同八時半、八月が午後三時から同五時。八月は特別に、道外のきょうだいも参加する予定。
参加無料。対象は障がいのある兄弟姉妹がいる人。問い合わせはメール(taisetsu.kyoudai@gmail.com)または右のQRコードから。(岡本成史)
↓↓購読のお申込みはこちら
地域ニュースを月額1,260円で読む
電子版はこちら





