画像 遠軽町で凍炎(とうえん)窯を開いている成中康生さん(70)の「陶の器展」が「舞・ふれんど」(末広五ノ一)で開かれている=写真。

 成中さんは紋別市生まれ。網走管内の中学校で美術の教員として教鞭をとってきた。若いころから陶芸に親しみ、道展や北海道陶芸展への出展経験も多い。退職後は遠軽町内に窯を構え、町内や北見での個展のほか、旭川の陶芸フェスティバルには初回から参加している。舞・ふれんどでの個展は四年前から一年おきに開いており、今回で三回目。

 作品は花器、食器を中心に約百点。黒や灰色を基調にした落ち着いた作品が多い。また高さ二十センチほどの地蔵をかたどった作品群は、見る者をほのぼのとした気持ちにさせる。陶器のほかにも墨彩画と呼ばれる絵画も展示されており、木の風合を生かした額と調和した温かい画風が、来店客にも好評だ。成中さんは「土と戯れ、炎に遊ばれながら作った器です。温かみを手にとって感じてください」と話している。

 二十八日まで。午前十時―午後九時。(最終日三時まで)。二十五日は休み。