画像 コントラバス奏者の齋藤徹さんのワークショップ(十一月三日)とソロライブ(四日)がアートスペースカフェ・モケラモケラ(旭岡二)で開かれる。

 齋藤さんは一九五五年(昭和三十年)、東京生まれ。ダンス、演劇、能楽、映像など、多くの異分野と積極的に交流し融合することで、既存の枠にはまることのない、独自のスタイルの音楽活動を続けている。今春モケラモケラで行われた、コントラバス十台とピアノによるライブ「漢達の低弦」は、大きな反響を呼んだ。上智大学の非常勤講師も務めている。

 十一月三日のワークショップは、午後一時半から、「今・ここ・私」をテーマに行う。

 前半はトーク。齋藤さんが世界各地を訪れた際に出会った様々なエピソードを交えて話す予定。

 後半はワークショップ。西洋音楽などの耳慣れた「開かれた音」に対して、風音、波音、草の音といったノイズ、また無音の状態など「閉じられた音」を体感する。韓国音楽の特徴である十二拍子の体験もする。午後五時に終了予定。参加費は千五百円(要予約)。

 また、四日のソロライブは午後六時半からの開演。

 金属弦が主流の現代にあって、齋藤さんは山羊や羊の腸から作るガット弦を特注して使用している。金属弦に比べて温度湿度に影響を受けやすく、強い音の出しづらい弱点がああるが、齋藤さんはハーモニック(倍音)の豊かさに魅力を感じ、ガット弦にこだわっている。その弦の醸す音の深さ・優しさに触れ、低音の中に癒しを感じる、そんなライブになりそうだ。

 ライブの中では、齋藤さんから多くのことを学ぼうと集うサークル「テツMOKERA組」との共演も予定されている。

 ライブのチケットは、前売り二千五百円。電話での予約が可能だ。

 ワークショップ、ソロライブとも問い合わせ、予約はモケラモケラ(電話55―0054)へ。